基本的な建物に求められる安全性、快適性はもちろん根本として
守らなければならない事ですが、人がそこで生活するためには
それだけではいけないと思っています。
人の心に、心地よい風を吹かすことが建物にはできます。
人の心に、たっぷりの潤いを与える事が建物にはできます。
例えば、見晴らしの良い壁一面の窓から見える、夕陽や街の緑に目を
奪われ、その窓から心地よい風が体を通り抜けたとき、何かを感じませんか。
人の心はもともと豊かなものです。
ですが、日々の生活の中で失われていくこともあり、
失われていることにさえ気づかないこともあります。
人の心に豊かさを取り戻させるような、人の心がより豊かになるような
「心に風が吹く」そんな建物を目指しています。
構造設計の技術や知識はもちろん必要ですが、建物を建てるためには
それだけではいけないと思っています。
構造設計でどんなに安全を証明し、図面を引いたとしても
実際に建てる大工さんが、やりたくないと思ってしまえば、良い建物を
建てることはできません。
そのためには、現場の分かる構造設計士でなければいけない
「共に造る」意識でいなければならないと思っています。
構造設計の実務が終わったとしても、現場で何かあれば、構造設計士として
あらゆる検討をし、解決のお手伝いをします。
また、意匠設計でこうしたい、ああしたいというご相談には
柔軟に対応し、より理想に近づける、理想を叶えられるよう
お手伝いが出来ればと思っています。